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smtpauth-manager

複数のSMTPサーバのログの集約

smtpauth-managerは一つのSMTPサーバ内でも使用できますが、複数のSMTPサーバとLOGサーバで使用することできます。 複数のSMTPサーバのメールログをLOGサーバへ送信し、LOGサーバ上で集約することでき、 集約した結果で流量計測したり、ログをファイルへ出力することができます。 smtpauth-managerには以下のプログラムにて構成されていて、複数SMTPサーバのログを集約する場合は、 smtpauth-managerを使用せずsmtpauth-filter/smtpauth-log-collectorのみを使用します。
smtpauth-filterMilterによるメール送信制限、メール送信データの取得・smtpauth-log-collectorへの送信
smtpauth-log-collectorメール送信データの受信、ログファイルへの出力、流量計測
smtpauth-managersmtpauth-filter,smtpauth-log-collectorの管理

            +------+
            | SMTP |---
            +------+   \
                        \
            +------+     \         +-----+
            | SMTP |---------UDP-->| LOG |
            +------+     /         +-----+
                        /
            +------+   /
            | SMTP |---
            +------+
        

設定手順

パラメータ

インストール・設定を行う前に、以下のパラメータを決めておきます。
パラメータ説明
<log_server>LOGサーバのIPアドレス・ホスト名
<log_port>ログデータ送信時の宛先UDPポート番号

前提条件

SMTPサーバからLOGサーバへログデータを送信するため、これらの間にファイアウォールが存在する場合は、パケットを許可するように設定します。

LOGサーバの設定

まず、この手順通りにsmtpauth-managerをインストールします。LOGサーバではsmtpauth-log-collectorのみを使用するので、 smtpauth-managerを停止します。
 # chkconfig smtpauth-manager off
 # service smtpauth-manager stop
次に、smtpauth-log-collectorがUDPパケットからログデータを受信するように設定します。
 # vi /etc/sysconfig/smtpauth/log-collector

 RECV_ADDRESS=inet:0.0.0.0:<log_port>
最後に、smtpauth-log-collectorを起動します。
 # service smtpauth-log-collector start
 # chkconfig smtpauth-log-collector on

SMTPサーバの設定

まず、この手順通りにsmtpauth-managerをインストールします。SMTPサーバではsmtpauth-filterのみを使用するので、 smtpauth-managerを停止します。
 # chkconfig smtpauth-manager off
 # service smtpauth-manager stop
次に、smtpauth-filterがLOGサーバの<log_port>へログデータを送信するように設定します。
 # vi /etc/sysconfig/smtpauth/filter

 LOGGER_ADDRESS=inet:<log_server>:<log_port>
最後に、smtpauth-filterを起動します。
 # service smtpauth-filter start
 # chkconfig smtpauth-filter on